アドヒアランスとは、治療や服薬に対して、患者(や家族)が積極的に関わり、その決定に沿った治療を受けること。服薬遵守のことを表す用語。
とあります。
近年、うつの治療においては、このアドヒアランスの低下が問題視されているようです。
患者の自己判断による抗うつ剤の服薬中止や、「飲まない方がいい」と家族に促されるパターン。
うつの治療には、家族の理解と協力が特に必要とよく言われますが、そもそも、家族にそれを求められる関係性であったならば、うつ病になんかなっていなかった。
という患者さんからの声が聞こえてきます。
アドヒアランスの考え方は尊重しますが、実際は教科書通りにはいきにくいという事なのでしょうか。
抗うつ剤は、患者さんの症状だけではなく、体格や生活習慣、種類や期間や容量など、医師による計算のもと処方されています。
自己判断で中断するのはとても危険なので、おやめください。
つらい副作用が生じた場合や、飲み忘れなど服薬管理が難しい場合は、その旨を含め、医師に相談するようにしましょう。
家族からの意見も併せて伝えます。
精神疾患においては、特に、主治医との相性や信頼関係がとても重要になってきます。
- 親身になってもらえていない。
- 流れ作業のように薬を盛られるだけ。
- 話しをする気になれない。
- 意思疎通が難しい。
- 恐怖心や強迫感を感じる。
など、患者さんのつらい心境を耳にします。
一方で、
- 今の先生と出会って改善した
- 初めて自分の病気を理解した
- 治療に対して前向きになれた
- 一人じゃないと思えた
といったプラスの体験も。
精神疾患は傷の見えない病だからこそ、改善も悪化も紙一重。
確かに、アドヒアランスとも重要かもしれないけれど、その前に、患者さんが安心して治療に取り組める環境づくりが大切だと感じます。
@かわむら
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